2015年12月7日月曜日

簡単なゲームを作る!-そのために必要なこと-

おまけ

簡単なゲームを作る!-そのために必要なこと-

「シンプルで奥深く楽しいゲーム」ってキャッチフレーズありますよね。
そんなゲームがホイホイ出てくるわけなくね?
ランドルフ先生じゃないんだからさ。

うん。
でも簡単に楽しめるゲームは作りたいですよね。
そんな時はどうするか?
それにはコツがあります。

それはですね!
「無駄を無くす」ってことです。

ゲームの面白い部分がすぐに伝わるルールにすること
→特殊効果や例外行動、複雑な手続きがない方がいい

直感的でない動作や、伝わりにくいビジュアルではないこと
→テーマにそぐわない手続き、無駄に凝った絵がついてて内容が伝わらないなどはさけたい


そして何より、「このゲームでこれがやりたい!というポイントを1つに絞る」ことです。

これも
あれも
それも
どれも

そんなやりたいこと多いゲーム作る方多いですよねー。

贅沢やなー。

まとまれば面白いでしょうけどねぇ。

だからやりたいことは全部作ってしまって
そのあと削ればいいんですよ。

残った要素が本当にやりたいことです。

そこまで削れれば、「簡単なゲーム」になってるかもしれませんね。


あと裏技もあります。

それはですね、
イラストレーターと
グラフィックデザイナーと
ルールライター、編集者。
それを別々の方に任せることです。

ゲームは
システムデザイナーの手を離れたあとに
イラストレーターとグラフィックデザイナーの手でかなりレベルが上がります。
もちろんフィードバックをもらえる事、前提ですけどね。
見た目のデザインって重要ですよ。
遊ぶ時に無駄のない動作が出来るように整えて貰えると遊びやすくなります。
更に魅力的なイラストやアイコンはゲームへの没入感が増します。

更に、ルールライターと編集者が間に入るとルールが簡潔かつ分かりやすいものになります。
短い文章にまとめる過程でルールがシンプルになることもあります。


そんなこと毎回出来れば苦労ないかもしれませんね。


簡単なゲームがたくさん出てくるといーなーって思ってます。
難しいゲームがたくさん出ている日本にも、簡単なゲームが流行ればいいなー。

ボードゲームの難しさ、簡単さ

ボードゲームの難しさ、簡単さ

Board Game Design Advent Calendar 2015

今年も参加させていただきました。


テーマは難易度です。
今晩は、まことです。

本日は、ボードゲームの難しいとはどういう状態なのか?
簡単なゲームとは何か?

難しいゲームが面白くて
簡単なゲームがつまらないのか?
と言うことについて語らせて頂きます。


ボードゲームって面白いですよね。

僕はボードゲームの面白さは、「このゲームってこんな感じか!」とわかってくるのが面白いと思ってるんですよ。

はい。
本題にはいります。
ボードゲームの「難しいゲーム」ってどんなゲームでしょうか?

僕の中には難しいに幾つかパターンがあります。

1.遊ぶときに考えることが多く難しいゲーム
2.説明するのが難しいゲーム(例:レースフォーザギャラクシー、チグリスユーフラテスなど)
3.クリアや勝利することが難しいゲーム(例:パンデミック、世界の七不思議など)
などです。

今回は、1.について話そうと思います。

例をあげます
「カタンの開拓者」は難しいゲームでしょうか?

初心者にすすめる方もの多いゲームかもしれません。(それが悪いこととは思いません。好きなゲームをすすめるのが一番です。)
僕はとても難しいゲームだと思っています。
何故ならこのゲームの肝が「初期配置」と「交渉」に依存しているからです。

「初期配置」の難しさは初見では予想しにくく、わかったときには時すでに遅しです。
また「交渉」という要素は時間もかかるしまとまらないこともあるし、何より「何をもって交換に応じるのか?」という答えがわかりにくいと思います。
ですから「難しいゲーム」だなと思います。

難しいなと感じる点は様々だと思います。
ゲームが出来ているな!という状態も何処からだと判断するのか個人差があると思います。

僕がよく聞く「それって出来てるのかな?」と思うシチュエーションがあります。

「うちの子どもは、ドミニオンもやるしアグリコラなんかも出来るんですよ」
などと言う場合がそうです。

だいたい、小学生のお子さんをお持ちのお父さんがおっしゃいます。

「それって出来てるのかな?」と思うのは何故か。
まず、ドミニオンをやるときに必要なのは何でしょうか?

そうです!!!

まず数字が読めること。
次に、カードを中央のサプライから取ってこれて、そのカードを捨て札置き場に置けることです。
何より大事なのは、カードをシャッフル出来ることです。

これが出来れば、ゲームは出来ます。
ドミニオンが出来るんです。

アグリコラが出来るために必要なことは?

動物駒がどれか認識できて、
駒が置ける場所を把握する。

これで出来ると思いませんか?


だんだんわかってきましたか?

そうです。
僕が言いたいのは、「それは出来てるとは言わないんじゃないか?」ということです。

勿論、遊んでる子どもさんはもっともっと出来ていると思います。
思いますが、それは僕の定義では出来てるとは思わないということです。


僕の中でゲームが出来てるという状態は、
「自分で自分の考える行動をやれる。その結果が自分でわかる」ということです。


つまり「出来ている」という状態にいくことが時間のかかるゲームが「難しいゲーム」だと定義しています。

僕の中で、難しいのにもっとも侮られているゲームNo.1は「レジスタンス」です。

ウソ
メタ視点
課題
正体隠匿

こんなに要素が詰め込まれてるゲームが簡単なわけないと思うんですよね。
でも皆さん気軽に誘ってくるじゃないですか。
だから戸惑ってしまうんです。


難しいゲームをやるのは好きです。
好きですが、とても疲れるので心の準備がしたいなと思います。


「簡単なゲーム」について話します。
僕が思う簡単なゲームは、
「遊び始めの早い段階で楽しみがわかるゲーム」です。

ハゲタカのえじきや
ペンギンパーティなどが良い例です。
中量級なら宝石のきらめきや交易王、カルカソンヌなどです。
重量級ならサンクトペテルブルク、イスタンブールなどです。

いや中量級か重量級なのかには異論があるかもしれないですけどね。

でもどのゲームもやりはじめて一周ぐらいすると
「あれ?このゲームってこういうことかな?」って思える気がするんですよね。

それが簡単なゲームだと思います。


簡単なゲームってつまんないですか?
難しいゲームの方が面白いですか?

僕はどちらも面白いと思います。
得られる面白さが違うのだと思ってます。

スティッキーだって面白いし
キャット&チョコレートも面白いです。
テレストレーションだっていいし
ウィーウィルロックユーだって最高です。


シチュエーションや
遊ぶ人の好み、
遊ぶ人数や年齢、
男女比やゲーム習熟度。
そんな条件に合わせたゲームで遊びたいものです。
(余談ですが、男女比を揃えて遊びたいゲームは「レディース&ジェントルマン」です。いや、女性が1名多い方がいいかもしれない。)


それでは良いゲームライフを!
願わくばその人にあった最高のゲームが見つかりますように。


おまけ記事